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くもんのうた200えほん

「子育てのちえ」から生まれた実践知

公文式創始者である公文公は、幼いうちから子どもに歌を聞かせたといいます。そして、歌を通してたくさんのことばを覚えたことで、子どもがひとり読みできるのも早かったという経験をもっていました。
そうした自身の子育ての経験や事例の蓄積も踏まえ、公文公は、「生まれたら ただちに歌を 聞かせましょう」、「歌二百 読み聞かせ一万 賢い子」という2つの標語をつくりました。後者は、「幼児期には、歌を200曲覚えるくらい、読み聞かせを1万回するくらい、お子さまとのことばを通したコミュニケーションをすることが大切」ということを表したものです。
「ことばを覚えるには歌から」という考えは、公文の長年の幼児指導のなかでつちかわれてきた子育てにルーツをもつ実践知であり、今も公文式幼児教育の根底に流れています。

「くもんのうた200えほん」に至るまで

歌に関する最初の出版物は、1979年の『公文が選んだ母と子の童謡集』という小さな冊子でした。それが、1985年にはカード形式の『母と子の童謡カード』と生まれ変わり、『母と子のうたカード』(1990年)、『CD付き童謡カード』(2007年)と改訂を重ねてきました。1988年には、カードだけではなく、絵本形式で歌に触れられる『くもんのうた絵本』(全2冊)も登場しています。

2017年には、『童謡カード』と『くもんのうた絵本』をベースに、ことばの世界を広げるのに最適な歌をセレクトした『くもんのうた200えほん』を刊行しました。公文の「歌二百」という標語の通り、1冊で200曲に触れられる決定版です。手あそび歌から人気の童謡まで、人気絵本作家やイラストレーターが描きおろした美しい絵とともに歌を楽しめます。

歌のある楽しい子育てを!

歌はリズムやメロディーがあるため歌詞を覚えやすく、お子さまの語彙を増やし、ことばの世界を広げるのにとてもよい方法です。歌詞を見ながら歌を聞いたり歌ったりすることは、文字への興味を育むことにもつながります。

また、『くもんのうた200えほん』では、歌ごとに紙面いっぱいのイラストが描かれています。それは、歌詞の理解を助けるとともに、イメージをふくらませて歌を聞くことにつながります。

歌を介したコミュニケーションは、お子さまのことばの世界を広げるだけでなく、親子のきずなも深めてくれます。いっしょに歌ったり、絵についてお話をしたりといった親子の触れ合いの中でイメージを広げながら、楽しく子育てに歌を取り入れてください。

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