遊びながら楽しく学ぶ
「都道府県名をあっという間に覚えた」、「夢中で遊んでいる」など、たくさんの喜びの声をいただいている「くもんの日本地図パズル」。1997年の発売以来、たくさんの子どもたちに親しまれてきたロングセラーであり、「遊びながら学べる」を実感できる知育玩具です。
「くもんの日本地図パズル」の誕生
「くもんの日本地図パズル」は、もともと「日本地図」の絵柄をした紙製のジグソーパズルでした。当時の商品は、ピース数が192ピースと多く、地図としての特性からパッケージが大きくなってしまうこともあり、なかなか購入につながらない商品でした。
そこで、営業担当者が玩具の販売店に出向いて、店頭での陳列の仕方、売れ行き傾向、お客さまのニーズなど、「販売する立場」や「購入する立場」からのリサーチを行いました。
その結果、素材を紙からプラスチックに変えることが決まりました。サイズが大きくなってしまう問題は、日本地図を「二つ折り」にできるようにすることで解消しました。パッケージがコンパクトになったため、売り場に並べやすく、お客さまも購入しやすくなりました。何と言っても、プラスチックの“立体的な”ピースに変えたことで、子どもたちが、よりワクワクして楽しめるパズルになったのです。それが、1997年に誕生した初代「くもんの日本地図パズル」です。
よりよい学びを追求して
初代は、沖縄県だけでなく北海道も別の位置にあり、「道北」、「道南」など5つのピースに分かれていました。リニューアルでは、方位やピースの大きさを調整し、北海道を1ピースとして東北地方の北に位置するように変更しました。そのほか、よりステップを踏んで遊べるように、地方ごとに色分けされた「基本ピース」、すべてが同じ白色の「発展ピース」、漢字が読めない子ども向けの「ひらがなシール」なども加わりました。その後も、都道府県名を隠してさらに難しくできる「目かくしシール」、付録の地図の追加など、商品として世に送り出した後も、もっといいものを目指して何度も改良を重ねてきました。2022年には25周年を記念して、「発展ピース」がゴールドになった「25周年限定スペシャルセット」も発売しました。また、目の不自由な方の学習に活用していただけるように、点字加工をほどこした点字付きの「くもんの日本地図パズル」もあります。
大切にしたのは夢中になって遊べること
「くもんの日本地図パズル」で大切にしたのは、日本地図を覚えることが先にあるのではなく、まずはパズルとして夢中になって遊べるということでした。そのため、「できた!」という達成感が得られるようにピースの形状や遊びかたにこだわりました。なぜなら、「できた!」という喜びこそが、「次もやってみよう」という子どもの意欲を引き出すからです。
<ピースの形状>
・持ちやすい適度な厚み
・幼児の手でもはめやすいように適度な“あそび(=ゆとり)”も考えた設計
・パズル台に入った県境の線(県の位置を探すヒントになる)
・「できた!」という達成感が得られるカチッとしたはまり具合
・安全性に配慮しながらも、できるかぎり詳細に都道府県の形を再現したリアルさ
<遊びかた>
・色のヒントがあるカラーの「基本ピース」、白一色の「発展ピース」、県名を隠せる「目かくしシール」へとステップアップ
・学習に役立つ各種地図
お客さまの声から生まれた「世界地図パズル」
「くもんの日本地図パズル」で遊ばれたお客さまからは、「日本地図は覚えたので、次は世界地図もやりたい!」という声が届くようになりました。
そんなお客さまのリクエストに応え、初代「くもんの日本地図パズル」の発売から5年後の2002年に「くもんの世界地図パズル」が誕生しました。
世界の国の名前や位置を覚えるだけでなく、パズルをきっかけに世界の国ぐにへ興味を広げてほしいという願いから、2020年のリニューアルでは、「世界遺産すごろく」、「世界の気候区分(裏:世界のことば)」、「世界の国旗チェックブック」など、学びが広がる付録も追加しました。
都道府県や世界の国の名前・場所をパズルで学ぶのは、大人の方にとっても楽しい学びです。商品アンケートでは、大人の方が自身の楽しみとして使われているというお声も増えてきています。お子さまだけでなく、ご家族で、大人の方の楽しみとして「地図パズル」をご活用いただけましたら幸いです。