「英語4技能」が重視される、これからの英語教育
020年度以降、大学入試がこれまでと大きく変わると言われています。
「読む」「聞く」だけの現在のセンター試験から、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を測定する試験へと、舵がきられました。
これからの子どもたちが求められている英語力とは?
大学や留学予備校などの教育機関、社会人セミナーなどで、TOEFL®や4技能統合型の指導に携わり、『大学入試 英語4技能試験対策 Speaking スキルが高まる必修ポイント8』『大学入試 英語4技能試験対策 Writing スキルが高まる必修ポイント10』著者である、上原雅子先生のメッセージをお伝えします。
「必要なのは、もう1歩踏み込んだコミュニケーション力」 上原雅子先生のメッセージ
「英語でコミュニケーションを取れるようになる」というのが、今の英語教育の大きな目標です。現在は授業が英語で行われる大学も、理系を中心に増えてきています。社会に出てからも、自分が好む、好まないにかかわらず、職場の中でも英語でコミュニケーションを取らなくてはならなくなるかもしれません。
その場に応じた挨拶ができることや、聞かれたことへの適切な応答もコミュニケーションですが、このように変わりゆく世の中で必要とされるのは、それだけではありません。
もう1歩踏み込んだコミュニケーション力=「自分の意見を順序立てて正しく伝える力」、「得た情報を正しく論理的に伝える力」だと考えています。英語で仕事を行う、また英語圏の大学で勉強する際に必要となる英語力は、深い意味でのコミュニケーション力であり、これから必須のスキルと言えるでしょう。この力が、大学入試の新たな選択肢でもある4技能試験が求めている事でもあります。
この本を通して、「コミュニケーション力」を養い、多くの方々に世界でご活躍いただければ、大変うれしく思います。
スピーキング力・ライティング力を高めるポイント
この本では、スピーキング力を高めるのに必要なポイントを8つ、ライティング力を高めるのに必要なポイントを全10に絞って学習します。
一つ一つのポイントを丁寧に学んでいき、少しずつレベルを引き上げていくつくりになっています。1冊を終える頃には、試験に対応できる十分な力が付いているはずです。