いとうみくさん作『ぼくんちのねこのはなし』が選出されました!
くもん出版から刊行した『ぼくんちのねこのはなし』(作:いとうみく 絵:祖敷大輔)が第38回坪田譲治文学賞を受賞いたしました。
坪田譲治文学賞とは(岡山市ホームページ)
<あらすじ>
「命の問題に正解も不正解もきっとないと思う」
ぼくんちの猫・ことらは、16歳。ぼくが生まれる前からうちの家族だった。そんなことらは、最近様子がおかしいんだ。好物の焼きのりも、ドライフードも食べなくなって……。
お母さんとことらを病院につれていったら、先生は「治らない病気です」って言うんだ。ほんとうに、ことらはいつか死んじゃうのかな。そんな日、ずっと来なければいいのに。
少年と猫の物語を通して、「命」と「家族」の問題を読者に問いかける児童文学です。
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こんな感想をいただいています
SNSでも
・子どもにすすめられて読んだら涙が止まらなかった。
・飼っていたねこのことを思い出した。
・いろいろ考えさせられる良書。
と評判です。寄せられた感想をご紹介します。
★生き物を飼うってことはきれいごとばかりではないですよね。
主人公の母親の心情にとても共感できました。自分の未来を見ているようでした。
子どもに読みやすい量だったので、小学中学年・高学年のどちらにも読んでほしいですね。(図書館関係者/ NetGally)
★可愛い動物との暮らしは、本当に楽しくて癒されて幸せで。
けれど別れは必ず訪れる。16歳の老猫ことらとの、悲しいお別れに接しても悲壮感が無いのは、一真たち家族がことらを愛情持って飼い抜いたから。
そしてこの物語で動物の医療費の高さに慄くお母さんはとても現実的です。それでも仕事を抱えながらことらを連れて何度も通院するお母さん。
悲しい経験を何度かしている私は、ドキュメンタリーに近い感覚を覚えました。育てることと看取ることは動物を飼う人間に課された責任だと、この物語は子どもたちに教えてくれます。
親子で読んでほしいので、家読におすすめします。(教育関係者/ NetGally)
★いとうみくさんの作品はこんなに考えさせられる本が児童書で良いのかしらっていつも思う。今回も号泣。つい自分と重ねてしまった。
動物の医療費は自由診療なので高額になりがち。命を助けたいという思いはあるけれど、金額にも唸ってしまう。
うちは保険に入っていたけれど、幼い頃から病気がちだったし最期までかなりの金額がかかった。それでも大事にしたい、少しでも一緒にいたいという想いで過ごしてきた。
最期は苦しい思いをさせたくない、この家にきて良かった。
って完全に自己満かもしれないけれど、そう思って欲しかった。
命に正解はない。
でも後悔はしたくない。
子どもの教育に動物を飼うことは良い影響があるらしいとよく耳にする。
別れるときまで大事に過ごすのは当たり前。
苦しいけれど、命を迎える心構えを親としても伝えなければならない。
動物を飼うことは子どもだけでなく親をも成長させる。
素敵な作品に出会わせて下ってありがとうございます。(NetGally)
【書誌情報】
ISBN:9784774332871
商品コード:34629
NDC:913
判型:A5変型判
対象:小学校中学年
いとうみくさんの書籍のご紹介
『カーネーション』(作:いとうみく 画:酒井駒子)
あたしは、まだ母に愛されたいと思っている。
いつか母は、あたしを愛してくれると信じている。
そんなことは無理だとわかっていても、あたしはあたしの深いところで、いまも願っている。
【書誌情報】
ISBN:9784774326900
商品コード:39296
NDC:913
判型:四六判
対象:中学生以上
『きみひろくん』(作:いとうみく 絵:中田いくみ)
小学校2年生のぼくには、きみひろくんという友だちがいる。きみひろくんは、スポーツも勉強もできる優等生で、同級生だけでなく、保護者や先生までもが、きみひろくんのことを大すきで、尊敬している。
でも、そんなきみひろくんには、「ぼくにだけうそをつく」という、ちょっと困ったところがある。きみひろくんのうそは、だれも傷つけないし、ちょっと笑っちゃうようなうそだから、ぼくはいちいち、指摘なんかしなかったけれど……。
第31回ひろすけ童話賞受賞作品。
【書誌情報】
ISBN:9784774328768
商品コード:34599
NDC:913
判型:A5判
対象:小学校低学年から