くもん出版のストーリー

子どもから学ぶ

BEGINNING

父親が我が子のために手づくりした計算問題から始まった公文式

公⽂式の教育が始まって約70年、公文教育研究会は、⽇本各地の約1万4千の指導者とともに、公⽂式で学ぶ国内130万人以上の⼦どもたちから学びながら、よりよい教材や指導を追求し続けています。そして、その学びの輪は世界の60を超える国と地域へと広がっています。

グループ会社のくもん出版も、公文式の考えを継承し、「⼦どもから学ぶ」を⼤切にしてきました。
そして、絵本・児童書、ドリル、玩具、プログラミングなど、幅広いカテゴリの市販商品を開発し、多様な学びを提案しています。

CONTINUE

「⼦どもから学ぶ」は商品を世に出した後も続きます

たとえば「ボールをにぎって、はなす」という動作が楽しい「くるくるチャイム」。お客さまの声を聞きながら、使いやすさや安全性を考え、初代のモデルから改良をくり返し、現在が5代目になるロングセラーです。

⼦どもたちが「できた!」という喜びの体験をつみ重ねていけるように、これからも私たちは、実際の「⼦どもから学ぶ」を大切にしていきます。

ほかにないものをつくる

ORIGINALITY

くもん出版は、オリジナリティも大切にしています

たとえば、1977年に第1号が発売された「幼児ドリル」。その当時、子どもが「ひらがな」を学ぶときは、あいうえお…の順番通りに「あ」から始めるのが普通でした。しかし、はじめてえんぴつを持ってひらがなを書く⼦どもが、いきなり画数が多く、形のバランスが取りにくい「あ」を書くのはとても難しいことでした。そんな実際の子どもの様子から開発を行い生まれたのが、ひと筆で書ける「し」から始まるひらがなのドリルです。

公⽂式教室の先⽣⽅の実践から誕⽣したのが「磁⽯すうじ盤」です。
「磁石すうじ盤30」は、1から30までの数字が印刷された盤(表)の上に、同じ数字の駒を置いていく玩具です。最初は、牛乳瓶のフタの裏に数字を書いたお手製のものでした。⼦どもにとってなじみのある数字は、カレンダーでよく見る数でもある30ではないか、という発想で、まず30がつくられました。

「1」と書いた表中の数字の上に「1」というコマを置くという単純なつくりでしたが、⼦どもたちが集中して遊び、数の感覚が養われることから、計算の前の学習に欠かせない商品となりました。

STANCE

私たちのモノづくりの姿勢

子どもたちのことをよく観察し、どうやって伸ばすことができるだろうかと考えているうちに、意図せず常識にとらわれないアイデアが生まれ、それを実際に子どもたちに試していった結果、オリジナリティのあるものが出来上がったのです。

こうした私たちのオリジナリティの原点とも言えるモノづくりの姿勢は、今もいろいろな商品づくりに引き継がれています。

昔は、牛乳が瓶の容器に入っていて、丸い紙のフタで栓がされていました。その紙を再利用したのです。

新しいものを探索する

WORK

新たな分野の製品開発に取り組んでいます

「幼児ドリル」という言葉もなく、幼児に向けたドリルが一般的でなかった時代、「幼児ドリル」を書店に並べてもらうために営業スタッフは大変に苦労したといいます。パイオニアとしての苦労はあったものの、実際にご家庭で使っていただくと、子どもが楽しんで進められることが評判を呼び、だんだんと広まっていきました。

新しいものを世に出すチャレンジは今も続いています。
くもん出版では、プログラミングやSTEAM関連商品など、新たな分野の製品開発に取り組んでいます。

プログラミング的思考を育てる知育玩具「ロジカルルートパズル」もそのひとつです。「ロジカルルートパズル」は、その後、「3Dロジカルルートパズル」という商品へと発展していきました。

私たちは、これからも未来の子どもたちを考えながら、私たちらしく「未知のジャンル」への挑戦を続けていきます。

「できた!」がつながる先を見すえて

GOAL

私たちの仕事のゴールはどこにあるでしょうか?

商品が完成したときでしょうか?
商品が店頭に並んだときでしょうか?
商品が購入されたときでしょうか?

いいえ、そうではありません。

それは、ご家庭で、お子さまがジグソーパズルを完成させたとき、絵本や児童書を読んで心を動かされるとき、ドリルの問題がやっと解けたとき、または、大人が生きがいのひとつとして英語や数学にふたたび取り組むとき…。こうした一人ひとりの、無数の学びのプロセスのなかにこそあります。

その学びのプロセスのなかで、「できた!」という喜びを味わい、その「できた!」が、次の学びへつながっていくこと。それが、くもん出版のすべてのメンバーの仕事の先にあります。