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KUMON

くもん出版

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読み物(物語)

氷石

氷石

作:久保田香里

画:飯野和好

定価:本体 1500円(税込1620円)

発売年月: 2008年 01月
在庫状況: 販売中

ISBN:9784774313634
商品コード:39042

判型:四六判縦
本体サイズ:縦19.4×横13.5×厚さ2.5cm
重量:416g
ページ数:304
対象:小学高学年から

ひと夏の出会いが少年の運命を変える。

商品の説明

[あらすじ]
天平九年の夏。奈良の平城京は、『もがさ』と呼ばれる疫病(天然痘)の流行で、ひどいありさまだった。その都の東市のかたすみで、両親がいない少年・千広は、川原の小石を疫病退散の護符だといつわって売っている。都にうずまく不安を逆手にとって、ひとりで生きていくのだと、すべてをさめた目で見ている。あるとき、貴族の屋敷の下働きの少女、宿奈と出会い、ともに市で売るまじない札をつくりながら、そのしなやかさと明るさに惹かれていく千広だったが・・・。 

[内容紹介]
実際に出土した呪符木簡をヒントに、藤原四兄弟の病死、光明皇后の活躍、遣唐使たちの命がけの渡航といった、時代の情景を巧みに織り込みながら、その歴史の裏側を駆け抜けたひとりの少年の夏が、こまやかに描かれていきます。傷つき苛立ちながらも、しだいに前向きな生き方を取り戻していく主人公の姿が、1300年のときを越えて現代の子どもたちの共感を呼ぶ、骨太の歴史長編です。挿絵は飯野和好さん。平城京の空気とともに、登場人物の心情までも濃密に描き出します。

ベストレビュー
もがきながら生きる

『何かを願うことなど無駄だ。みんなどうせもがさで死んでゆく。 みんな,死んでしまえばいい。』・・・どん底の少年 千広の心に震えました。 それでも,自分と同じように, もがさで死んだ家族のそばにうずくまる幼い子どもに 銅銭を握らせずにいられない。 下働きの少女の顔を殴る上役に怒りを覚えて,小さな抵抗をせずににいられない。 従兄弟がすすめる大学寮での学問に心揺れずにいられない。 みんな死んでしまえばいいといいながら, 下働きの少女 宿奈に思いを寄せ 従兄弟の死に打ちのめされ 施薬院のひたむきな少年 安都に心開いていく。 千広と宿奈に訪れる小さな奇跡が大きな救いです。 どうしようもない世の中を, どうしようもなく もがきながら生きることは, いつの時代も在りつづける人の姿。 1300年の時を超えて,今もがき続けている人への エールとなる物語だと思います。 飯野さんの刺し絵が臨場感たっぷりで, 登場人物の心のひだまで表されていてすばらしい! 個人的には,施薬院の坊主さんが人物描写ぴったりで好きです!!

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